女子高生採集(2/2)

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〜前回からの続き〜

罠を仕掛けた私は、胸の高揚を抑えつつ、路地裏に潜んで彼女たちが餌に食いつくのを待った。
「紐を引くのが早すぎてもダメだ。しかし遅いのもダメだ」
独り言を呟きながら、ギラギラと光る目で、今か今かとその瞬間を待ち構える。

すると、その時は突然やってきた。
黒い影が舞い降りたかと思うと、カラスがケーキを啄み始めたのだ。

「おい、やめろ。お前のじゃないぞ、こんちくしょう!」
私は慌てて路地裏から飛び出したが、カラスはケーキを咥えて飛び去って行った。

その様子を見ていた客引きの男が私に言った。
「お兄さん、今どき女子高生の捕獲なんて時代遅れだよ。今は捕まえるのではなくてお金で買う時代だよ」
その他
公開:21/08/31 17:24

短太郎(たんたろう)

徒然と書いてゆく所存です。
3日に1話ぐらいの投稿ペース目指して頑張ろうと思っています。
文章練習兼ねていますので、厳しいお言葉から優しい褒め言葉まで、反応いただけると嬉しいです。

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