ただそこで笑っていて
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余命三ヶ月。それは、妹に残された僅かな時間だった。妹には、余命三ヶ月である事は伝えていない。俺は毎日、泣きそうになるのを我慢しながら妹の病室に通った。
「花を買ってきた。飾っておくぞ」
「わあ、綺麗!!ありがとう!!」
妹は、自分は薬を飲んでしばらく入院していれば治ると思っている。だから無邪気にはしゃいでいた。
「今日は元気そうだな。体調良いのか?」
「うん」
「治ったらどこに行きたい?」
「ポチの散歩しに公園行きたい」
「そんなところでいいのか?もっと海とか遊園地とかでもいいんだぞ?」
「いいの!普通の日常で!」
そして妹は死んだ。妹と仲の良かった看護師さんから妹が残した手紙を預かった。
お兄ちゃんへ。私、自分の命が長くないってなんとなく知ってた。でもお兄ちゃんがただそこで笑っていてくれる事が嬉しかった。もう泣くの我慢しなくていいよ。ありがとう。
俺はその場で泣き崩れた。
「花を買ってきた。飾っておくぞ」
「わあ、綺麗!!ありがとう!!」
妹は、自分は薬を飲んでしばらく入院していれば治ると思っている。だから無邪気にはしゃいでいた。
「今日は元気そうだな。体調良いのか?」
「うん」
「治ったらどこに行きたい?」
「ポチの散歩しに公園行きたい」
「そんなところでいいのか?もっと海とか遊園地とかでもいいんだぞ?」
「いいの!普通の日常で!」
そして妹は死んだ。妹と仲の良かった看護師さんから妹が残した手紙を預かった。
お兄ちゃんへ。私、自分の命が長くないってなんとなく知ってた。でもお兄ちゃんがただそこで笑っていてくれる事が嬉しかった。もう泣くの我慢しなくていいよ。ありがとう。
俺はその場で泣き崩れた。
公開:21/08/29 10:18
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