劣勢のヒーロー
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                                「おのれ『通り魔』め!どうしてお前ばかり報道され、世に広まるのだ」
「人間の考えなど知るか、目立たない『人助け』め」
「くそっ、俺たちの方が圧倒的に数が多いのに、何故人々は俺たちを知ろうともしないのだ。このままでは、世の中がどんどん暗くなってしまう。全ては『通り魔』の思惑だと言うのに」
「へへ。せいぜい、その辺で道案内でもしてるんだな」
「馬鹿にするな!…俺たちは、道案内でも喜んでする。ゴミも拾う。落とし物も届ける。お前の作り出す暗い世の中なんて、吹き飛ばしてやるからな!今に見てろ!」
『人助け』は劣勢のまま時は過ぎる。人の世が変わるのは、まだしばらく先の事であった。
    「人間の考えなど知るか、目立たない『人助け』め」
「くそっ、俺たちの方が圧倒的に数が多いのに、何故人々は俺たちを知ろうともしないのだ。このままでは、世の中がどんどん暗くなってしまう。全ては『通り魔』の思惑だと言うのに」
「へへ。せいぜい、その辺で道案内でもしてるんだな」
「馬鹿にするな!…俺たちは、道案内でも喜んでする。ゴミも拾う。落とし物も届ける。お前の作り出す暗い世の中なんて、吹き飛ばしてやるからな!今に見てろ!」
『人助け』は劣勢のまま時は過ぎる。人の世が変わるのは、まだしばらく先の事であった。
        その他
      
      公開:21/08/30 18:00      
    2021年7月、投稿開始。
小説を読むのが好きですが、書くのも楽しそうで始めてみました。
読んでいただければ幸いです。
 
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