6
          
          
             2
          
                                「お前、ピーナッツ残すなよ」
「最後にまとめて食うんだよ」
俺は友人と部屋で話しながら、柿ピーを食べていた。
「あ、でも酒のつまみにする時は、ピーナッツから食う」
「なんでだ…」
「お前はどうやって食う?」
俺は袋を掴み、ザラザラと口に流し込む。柿の種とピーナッツを一緒に噛み砕く、バリボリというハードで心地よい食感。柿の種のほのかな辛味とピーナッツの香りが口中に広がる。
「袋に内包された割合、そして量こそが、販売元の食べて欲しい理想の柿ピーの姿であり、真の柿ピーと言えるのだ。この比率を崩すなど言語道断!」
「ふん。柿ピーはな、柿の種とピーナッツの比率を一般投票の結果で刷新してるんだ。不変じゃない」
「そんな…バカな」
「柿ピーはどこまでも自由で、そして、どこまでも美味くなる。そうだろ?」
「…そう、だな」
それから俺たちは毎晩、柿ピーを心ゆくまで食べ、語り合った。
そして、太った。
    「最後にまとめて食うんだよ」
俺は友人と部屋で話しながら、柿ピーを食べていた。
「あ、でも酒のつまみにする時は、ピーナッツから食う」
「なんでだ…」
「お前はどうやって食う?」
俺は袋を掴み、ザラザラと口に流し込む。柿の種とピーナッツを一緒に噛み砕く、バリボリというハードで心地よい食感。柿の種のほのかな辛味とピーナッツの香りが口中に広がる。
「袋に内包された割合、そして量こそが、販売元の食べて欲しい理想の柿ピーの姿であり、真の柿ピーと言えるのだ。この比率を崩すなど言語道断!」
「ふん。柿ピーはな、柿の種とピーナッツの比率を一般投票の結果で刷新してるんだ。不変じゃない」
「そんな…バカな」
「柿ピーはどこまでも自由で、そして、どこまでも美味くなる。そうだろ?」
「…そう、だな」
それから俺たちは毎晩、柿ピーを心ゆくまで食べ、語り合った。
そして、太った。
        青春
      
      公開:21/08/29 09:00
更新:21/08/29 02:46
    更新:21/08/29 02:46
2021年7月、投稿開始。
小説を読むのが好きですが、書くのも楽しそうで始めてみました。
読んでいただければ幸いです。
 
ログインするとコメントを投稿できます
                          
                お弁当係