自動犯罪機

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便利な世の中になったものだ。自動販売機は、ありとあらゆるところに設置され、いつでも飲み物を買える。最近では食品から衣類、玩具等買える物の幅も広がっている。車を走らせて山道を降りていると自動販売機が数台置いてあるのが見えた。車を停めて自動販売機で飲み物を買った。すると一台、見た事のない真っ黒の自動販売機があった。自動犯罪機と書いてあった。

――あなたの代わりに犯罪を犯します。

放火1000円
ストーカー1000円
強盗1000円
殺人1000円

その他にも様々な犯罪の名前が書いてあり、どれも一律で1000円だった。私は興味本位で放火を買った。嫌いな上司の家を燃やして欲しかった。次の日の朝、上司の家が放火されたニュースが新聞に載っていた。やった。ざまあみろ。心の中で思った。
その翌日、私は黒い影に襲われて死んだ。どうやら私は、自動犯罪機で誰かに殺人を依頼されたらしい。
公開:21/08/30 17:39
更新:21/08/30 18:04

富本アキユ( 日本 )

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・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

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ブラウン・シュガー
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