幼馴染
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私には、保育園から高校までずっと一緒の幼馴染がいる。
と言っても、接し方は友達とあまり変わらない。
ただ少し、他の人よりも多く彼の事を知っているだけ。
放課後の教室で、私は床に座り壁に寄りかかってイヤホンで曲を聴いていた。何故か、そんな気分だったのだ。
少しして、彼が入ってきた。
「何してんの?」
「曲聴いてる、、、一緒に聴く?」
「、、、ん」
隣に座った彼に、イヤホンの片方を渡す。
数分、話もせずただ聴いていた。
でも、やけに胸の音がうるさくて、曲の歌詞もほとんど頭に入ってこなかった。
「!」
急に手と手が触れ、少し頬が染まる。
私はありったけの勇気を振り絞って、そっと彼の手を握った。
彼は少し驚いてから、真っ赤にした顔をゆっくりと近づけてきた。
一瞬だった。ほんの少し触れただけ。
それでも、胸の音を速くするには十分だった。
「、、、好き、だよ」
「俺も、好き」
と言っても、接し方は友達とあまり変わらない。
ただ少し、他の人よりも多く彼の事を知っているだけ。
放課後の教室で、私は床に座り壁に寄りかかってイヤホンで曲を聴いていた。何故か、そんな気分だったのだ。
少しして、彼が入ってきた。
「何してんの?」
「曲聴いてる、、、一緒に聴く?」
「、、、ん」
隣に座った彼に、イヤホンの片方を渡す。
数分、話もせずただ聴いていた。
でも、やけに胸の音がうるさくて、曲の歌詞もほとんど頭に入ってこなかった。
「!」
急に手と手が触れ、少し頬が染まる。
私はありったけの勇気を振り絞って、そっと彼の手を握った。
彼は少し驚いてから、真っ赤にした顔をゆっくりと近づけてきた。
一瞬だった。ほんの少し触れただけ。
それでも、胸の音を速くするには十分だった。
「、、、好き、だよ」
「俺も、好き」
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公開:21/08/27 23:13
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