仮面の女王

4
2

仮面の女王。奴が率いる悪の軍団に、俺の村は壊滅させられた。両親も兄弟も友達も皆殺され、全てを失った。唯一生きていたのは、俺一人だけ。俺は孤独になった。俺は復讐の為だけに生きてきた。強くなるしかなかった。どこにいるのか分からない仮面の女王を探して旅を続けていた。旅の途中で出会ったのは、記憶喪失の少女だった。彼女が盗賊に襲われそうになっていたのを助けた。それから行く当てのない彼女と二人で旅をしていた。俺は次第に彼女に心を開いていき、彼女に惹かれていった。このまま何もかも忘れて二人だけで過ごすのも悪くないのかもしれない。そう思っていた時、悪の軍団が現れた。そして悪の軍団は言った。

「女王様。こちらにおられたのですか。探しましたよ」

何を…‥言っているんだ……?

「あなたは誰?」
「仮面が外れたから記憶を失っているのですね。さあこれを」

俺の愛した彼女は、探していた仮面の女王だった。
公開:21/08/28 15:16
更新:21/08/28 15:18

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

〇サウンドノベルゲーム版作品(無料プレイ可)

ブラウン・シュガー
https://novelchan.novelsphere.jp/38739/

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容