迷子の二人

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帰り道のことだ。
二人は夜道を歩いてふとこんな会話をしていた。

「いつも歩いている道にこんなものあったんだ」
「そう、なんかこの道暗いのに街灯に照らされてなんか幻想的に見える」

そう、二人は当たり前のことにやっと気づいたのだ。
気にしていないだけで周りにはこんなにも多くのものがあると。
そんなことに気づき感動を隠しせずにいられない。

「なんかこの景色って絵画によく出てきそう。」

そんなことを話していたら
ある時ふとこんなことをつぶやく。

「いま何をしていたんだっけ」
「帰っているんじゃない、、?」

そう、感動していたら今どこ歩いているのかすら忘れていたのだ。
それも近所で。
「でもスマホで調べたら戻れるよ」
そんなことを考えていたものの、目印がなくて調べられない。

二人は近所で迷子になっていたのだった。
その他
公開:21/08/28 12:10

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