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うちの猫は散歩に出かけると、必ず何か捕まえて来る。
ある時はトカゲ、ある時はセミ。コウモリや鳥を捕まえて来た時は、家中がパニックになったものだ。
狩猟本能が強いのか。ご飯が足りないのか。ストレスが溜まっているのか。単純に狩りが好きなのか。
分からないまま、うちの猫は散歩を続けていた。
ある日の夕方。
うちの猫が帰って来たのが、遠目で分かった。また何か捕まえて来たなと思い、待っていると。
高そうな錦鯉を咥えてズルズルと引きずる、満足そうな顔のうちの猫が帰って来た。
「あれって、近所の家の…?」
「しっ!!黙ってな!」
その日以来、うちの猫の首輪から名前と住所の札が外され、周囲の生物に危険を知らせる大きめの鈴が贈られた。
ある時はトカゲ、ある時はセミ。コウモリや鳥を捕まえて来た時は、家中がパニックになったものだ。
狩猟本能が強いのか。ご飯が足りないのか。ストレスが溜まっているのか。単純に狩りが好きなのか。
分からないまま、うちの猫は散歩を続けていた。
ある日の夕方。
うちの猫が帰って来たのが、遠目で分かった。また何か捕まえて来たなと思い、待っていると。
高そうな錦鯉を咥えてズルズルと引きずる、満足そうな顔のうちの猫が帰って来た。
「あれって、近所の家の…?」
「しっ!!黙ってな!」
その日以来、うちの猫の首輪から名前と住所の札が外され、周囲の生物に危険を知らせる大きめの鈴が贈られた。
その他
公開:21/08/26 18:00
2021年7月、投稿開始。
小説を読むのが好きですが、書くのも楽しそうで始めてみました。
読んでいただければ幸いです。
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