呼び鈴
3
2
僕の住む町には、都市伝説があった。山を登った先に建っている屋敷の呼び鈴を鳴らすと、とんでもない人が出てくるというのだ。その屋敷は遠い昔、お金持ちが別荘として購入したらしい。しかしそのお金持ちも亡くなり、今では廃墟となっている。夏休み、僕達仲良し4人組は、肝試しをやろうという事になり、屋敷の呼び鈴を鳴らしに行く事になった。順番に一人一人が呼び鈴を鳴らしに行く。僕はじゃんけんで負けて最後に行く事になった。一人目が行って戻ってきた。顔は涙でぐちゃぐちゃになっていた。何があったのか聞いても何も答えない。ただ泣くばかり。二人目、三人目が行き、また泣いていて何も言わない。不安になりながらも僕の番になり、呼び鈴を鳴らした。
「はーい」
ドキッとした。ここは廃墟のはず。怖くなった。ドアが開いた。出てきたのは死んだお祖母ちゃんだった。
「お祖母ちゃん……」
「けんちゃん。大きくなったね」
僕も泣いた。
「はーい」
ドキッとした。ここは廃墟のはず。怖くなった。ドアが開いた。出てきたのは死んだお祖母ちゃんだった。
「お祖母ちゃん……」
「けんちゃん。大きくなったね」
僕も泣いた。
ファンタジー
公開:21/08/24 10:52
更新:21/08/24 10:54
更新:21/08/24 10:54
カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu
・SSG投稿作品1500作品突破
・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c
・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。
https://youtu.be/frouU2nCPYI
・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過
〇サウンドノベルゲーム版作品(無料プレイ可)
ブラウン・シュガー
https://novelchan.novelsphere.jp/38739/
ログインするとコメントを投稿できます