不思議な薬

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太陽が照り付ける真夏の日、私は暑さで朦朧として意識を失いそうになってその場に倒れ込んだ。

「君!?大丈夫か!?んっ!?頭が熱い。熱中症か!!」

慌てて駆け寄って来た男性に声をかけられ、抱きかかえられる。

「これ飲んで」

ありがたい。冷たい飲み物か。しかしスポーツドリンクとは全然違う、変な味がした。まずい。だがそれを飲んだらすぐに体の調子が戻って来た。

「あれ?凄く楽になった。もう大丈夫です。ありがとうございます。あの、一体それは何の薬なんですか?」
「これは、僕が調合した薬なんだ」
「へぇ。熱中症の薬なんですか?」
「分からない。でもなんか色々効く元気になれるやつだよ」
「一体何が入ってるんですか?」
「赤マムシのアルコール漬けとか何か色々体に良さそうなのを入れたよ」

異変はその後から起こった。平泳ぎ200mの日本記録に届いたり、超人的な肉体になった。ねぇ、一体何が入ってるの?
公開:21/08/24 09:57

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

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ブラウン・シュガー
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