もし止めるならば
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数時間前、ふと、もしも時間を止めることができるのならばなどとゆう妄想をしていたが、本当に自分以外の時間を止めてしまったら、そこにあるのは「孤独」だけだろう。
自分だけしか生きていない世界。そんな世界の何が楽しいのか。他人にある事ない事を突っつかれてこその、この世なんだと、やっと気付く事が出来た。
というのも、本当に僕以外の時間が止まったまんまだから。ほんま、正味身にこたえています。
「あっ、そうか。自分と、もう一人めっちゃ信頼できる人以外の時間を止める事が出来たら‥‥。あかん。ぼくが信頼できる一人は嫁さんや。やけど、今嫁さんは長い間寝たきりで、いっこも動かれへん。そんなん一人と一緒や。寂しい。寂しすぎる」
と、ここで僕は思い直した。
「そうか、僕の時間を止めたらええんや。そしたら、いっこも寂しない」
そう考えた僕は僕の時間を止めた。
三日後に嫁さんの時間も止まったらしい。
自分だけしか生きていない世界。そんな世界の何が楽しいのか。他人にある事ない事を突っつかれてこその、この世なんだと、やっと気付く事が出来た。
というのも、本当に僕以外の時間が止まったまんまだから。ほんま、正味身にこたえています。
「あっ、そうか。自分と、もう一人めっちゃ信頼できる人以外の時間を止める事が出来たら‥‥。あかん。ぼくが信頼できる一人は嫁さんや。やけど、今嫁さんは長い間寝たきりで、いっこも動かれへん。そんなん一人と一緒や。寂しい。寂しすぎる」
と、ここで僕は思い直した。
「そうか、僕の時間を止めたらええんや。そしたら、いっこも寂しない」
そう考えた僕は僕の時間を止めた。
三日後に嫁さんの時間も止まったらしい。
その他
公開:21/08/22 12:41
田丸氏の「たった40分で誰でも必ず小説が書ける超ショートショート講座」を読み、その創作方法の斬新さ、面白さに驚き、超ショートショートを創ってみたところ、本当にできてしまい、驚愕してしまった結果、こちらに投稿させていただこうと思った次第です。よろしくお願いいたします。
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