透明人間

0
1

「お嬢ちゃんには透明人間の僕が見えるのかい?」
自分の特殊能力に気づいたのは幼い頃だった。

全く役に立たない能力だと思っていたが、この能力は大いに役立った。

科学者たちは何を考えているのか、透明人間になる装置が裏社会で出回っているにもかかわらず、透明人間を可視化する装置が開発されないのだ。
それをいいことに、透明になって罪を犯す人間が後を絶たない。

そんな人間を捕まえるのが私の仕事だ。
この能力のおかげで、警察署内でもある程度の地位を得た。
この能力を持つ人間は署内でも私ただ一人、忙しい日々だ。

お風呂にでも入って、仕事の疲れを早く癒したい。
仕事を終え、マンションに着くと、大家が待ち構えていた。
どうやら水道トラブルらしい。

たまには近くの銭湯に行ってみるのも悪くない。
いい気分転換になりそうだ。

銭湯に着き、女湯の戸を開けると、大勢の男性で埋め尽くされていた。
ファンタジー
公開:21/08/20 18:00

芋ズン

ぼちぼちと投稿していきます。

意図的に他作品を模倣することはありませんが、
知らず知らずに脳の片隅から引用しているかもしれません。

以前別のアカウントでこちらに投稿していたものを再掲していることもあります。
既視感の正体はそれかも。

(2021.08.17〜)

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容