ガラスの小瓶

友人が面白い中華料理屋を見つけたと言って私を連れてきてくれた。
店に看板はなく、一見するとただの民家。隠れ家的名店の予感がしてきた。
が、その期待は見事に裏切られる。普通の拉麺。普通の餃子。普通の炒飯…家系ラーメンを謳う店が昨今増えている今、これは普通に家で食う中華だ。
肩を落とす私に友人が調味料の入ったガラスの小瓶を寄こしてきた。何だこれ？何て…読むんだ？
似た漢字は知っているが見た事のない字だ。もしかして中国漢字？と聞くも友人は首を横に振る。
日本漢字ではあるが古いものでもう使われなくなったものだと言う。試しにスマホで検索してみるもそれらしい字は出てこなかった。
その調味料を使ってみる。料理が劇的に美味くなった！何だこれ！？どういう仕組みだ？
もしかして、この調味料が美味いのか？小瓶の中身をそれだけで舐めてみる。無茶苦茶不味かった！
な、意味分からん過ぎて面白いだろ？と、友人は笑った。