酒を飲む

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酒も煙草もしない。そんな俺だが、お世話になった部長が本社へ転勤となるからと送別会に参加する事になった。どうやら今日は、付き合いで飲む事になりそうだ。

「乾杯!」
「部長、凄いですね。本社へ転勤だなんて将来は幹部ですね」
「いやいや。私は過大評価されているのだよ。こうやって結果を残せたのは、うちの部署の君達が常日頃から頑張ってくれているからだよ」

部下に気遣いも出来るし、感謝を忘れない。こういう人が出世して本社に行くのは、当然の流れかもしれないが、こんな良い人が本社へ行ってしまうのは、寂しい気持ちもあった。さあ今日は飲もう。

「ひっくぅ。さあさあ!!部長、もっと飲んでくださいよぉ~」
「き、君。飲みすぎだよ。普段は酒飲まないんだろ?」
「こんな良い人が移動するんですよ~。そりゃ飲まずにやってられますかぁ~」

翌日、起きたら記憶がなかった。
俺は、部長に膝枕をおねだりしていたらしい。
公開:21/08/21 19:55

富本アキユ( 日本 )

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・作詞を担当
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