ガラスの小瓶

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偉大なる王よ。この世の全てを手にいれた貴方様に私は今、不安を感じております。
万が一にも貴方様より偉大で強力な魔法使いの王が現れたとしたらと思うと夜も眠れません。
おお!偉大なる王よ!貴方様はそんな万が一の事も考えておられたのですね。自分より偉大で強力な魔法使いの王が現れたのなら、その者を魔法で小さくしてそのガラスの小瓶に閉じ込めてしまえばいいと。…そのような小瓶で閉じ込められるものでしょうか?
ほほぅ…それは貴方様でも破れないほどの強力な封印術が施されていると。いやはや…さすがは偉大なる王。感服いたしました。
しかし油断してはなりません。偉大なる者を倒すはいつも小さき者と相場が決まっているのです。小さいからと言って油断をしていれば寝首をかかれるやもしれません。
ご覧下さい。こんな話をしている間に私は貴方に魔法をかけ、小瓶に閉じ込めてしまいましたよ。
だから言ったでしょう。油断大敵だと。
ファンタジー
公開:21/08/20 20:52

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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