理想的なライバル
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成績表を開く。また学年一位か。どうせなら学年二位ならよかったのに。学年二位なら次は一位になるぞという強いモチベーションを持って勉強に打ち込めるのに……。学年一位だと一位を維持するだけ。これでは勉強のモチベーションが上がらない。退屈だ。どこかに俺に相応しいライバルは、いないだろうか。
ある日、うちのクラスに転校生がやってきた。イケメン、私立のお金持ちで頭が良いと有名な中学校から来た男だ。俺は期待していた。コイツが俺よりも良い成績を獲り、俺よりも上に立ってくれるのを願っていた。イケメン、高身長、金持ち、成績が良い。こんな理想的なライバルは、他にいないだろう。テストが終わり、俺はドキドキしながら通知表を開けた。
「一位……」
俺はあいつに勝ってしまったのか。なんだ、所詮はその程度か。
「きゃー!凄い!一位!!」
女子が叫ぶ視線の先に奴がいた。奴も満点で一位。俺はついにライバルに出会った。
ある日、うちのクラスに転校生がやってきた。イケメン、私立のお金持ちで頭が良いと有名な中学校から来た男だ。俺は期待していた。コイツが俺よりも良い成績を獲り、俺よりも上に立ってくれるのを願っていた。イケメン、高身長、金持ち、成績が良い。こんな理想的なライバルは、他にいないだろう。テストが終わり、俺はドキドキしながら通知表を開けた。
「一位……」
俺はあいつに勝ってしまったのか。なんだ、所詮はその程度か。
「きゃー!凄い!一位!!」
女子が叫ぶ視線の先に奴がいた。奴も満点で一位。俺はついにライバルに出会った。
公開:21/08/19 11:38
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