博士の研究

「博士、少しは休憩したらどうですか？」

「バカ言え！もうすぐで研究の結果がまとまるんだ！」

「は、はぁ…」

思えば研究の成果をまとめ上げるのに、想像以上の月日を費やしてしまった。
毎日寝る間を惜しんで取り組んだと言うのに。
何故なんだ。
しかし、もうすぐで完成する！
我ながら素晴らしい論文だ、多くの人を驚かせるに違いない！

眠気と必死に戦いながらペンを走らせる

もうすぐだ、頑張れ自分！
後１時間もあれば書き上がるだろう。
この最後の作業が終わったら、思いっきり眠ってやる！
１日、２日、いや３日間だって眠り続けてやるぞ！

男の計画とは裏腹に、最後の作業には３時間以上の時間を要した

よし！ついに書き上げた！なんだか意識が朦朧とするが、書き上げたぞ！

「おい！この論文、学会に提出しておいてくれ！」

そう言うと、博士は助手に
「睡眠が作業効率に与える影響」
という論文を手渡した。