ジェニー・クラウド 8

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もう何日くらい歩いているだろうか。随分と遠くまで来た。野宿にもすっかり慣れてきた。荷物持ちと火起こししかしていないけど、僕はこれで悪霊と戦う力を身につけられたのだろうか。

「着いたわ。ローウェイの町よ」
「ジェニー」
「何?」
「こんな遠い町まで来て、君は一体何が目的なんだい?」
「私の目的は、白い悪霊を倒す事。多分、荷物持ちさんの友達を殺したのと同じやつね。上級の悪霊なの。上級の悪霊は数が少ないの。見た目は大猿のような感じの白い悪霊よ。まずは情報収集ね。町の人に聞き込みをしましょう」

聞き込みをしていると、すぐに情報が手に入った。宿屋の店主、そしてパン屋の店主と立て続けに奇妙な死を遂げたらしい。

「武器屋に行きましょう。あなたも護身用の武器を買いなさい」
「えっ?魔法拳銃は特殊な銃じゃないの?」
「ただの銃よ。目を持つ人間が使えば変化するの」
「じゃあ僕は剣にしようかな」
公開:21/08/15 22:14

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

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ブラウン・シュガー
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