ジェニー・クラウド 5

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「その白い悪霊は、どこで見たの?」
「3年前。フォールストリート。僕の目の前で友人は、無残な姿になったんだ。僕は怖くなって走って逃げたんだ。僕に力があれば……」
「3年前……。そう……」
「なぁ、頼むよ!!弟子が無理ならせめて君が使っている魔法拳銃、どこで手に入れたか教えてくれないか?」
「魔法拳銃は青い目を使える人間じゃないと使えないの。だからあなたが手に入れても使えないから無駄よ」
「その青い目は生まれつき?」
「いいえ。特殊な訓練で身につけたの」
「なら僕にもその訓練の仕方を教えてくれないか?」
「嫌。面倒。教えて私に何のメリットがあるの?」
「君の助手になる。探偵助手だ。しかも訓練して戦えるようになれば戦闘もサポートできる」
「群れるのは嫌い。それじゃ――」
「あー!!待って待って!!えっと、そ、そうだ!!荷物!!荷物持ちになるよ!!」
「……荷物持ち。それは良いわね。乗った」
公開:21/08/15 21:37
更新:21/08/15 22:39

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

〇サウンドノベルゲーム版作品(無料プレイ可)

ブラウン・シュガー
https://novelchan.novelsphere.jp/38739/

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