ジェニー・クラウド 3

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彼女が腰から取り出したのは、リボルバータイプの銀色の拳銃。

「魔法拳銃。あれが――」
「ねぇ母様。一体何が起こってるの!?」
「悪霊を退治するの。アルバート、動いちゃだめよ」

ジェニー・クラウドは、壁に向かって二発の弾を撃ち込んだ。弾丸は見えない。空砲だろうか?

「……終わり」
「……た、倒したの?」
「もう大丈夫。この屋敷に悪霊はいません」
「よかった」
「では、私はこれで」

それが彼女、ジェニー・クラウドとの最初の出会いだった。
あの時は、彼女とまた再会する事になるとは、夢にも思っていなかった。
色白の青い瞳の少女。悪霊専門の探偵ジェニー・クラウド。
あれから8年経ち、僕が16歳を迎えた頃、ジェニー・クラウドの名前は、有名になっていた。
僕は悪霊に殺された友人ジェームズの仇を討つ為、彼女を探して旅を続けていた。

「やっと見つけた。ジェニー・クラウド」
「……誰?」
公開:21/08/15 21:15

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

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ブラウン・シュガー
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