あの人は誰?
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「今日ってこんな寒い日だっけ?」
高谷くんが出社して来るなりぼやいた。
「随分と薄着ね」
「夏だと思って失敗したよ。連日の雨で涼しくなるだろうなとは思ってたけどさ…まさかここまでとは」
「温かいコーヒーあるよ、飲む?」
「いいの?」
「もちろん」
朝オフィスで二人きり。
「コーヒー美味いな。そして胃が温まる」
「ね、そんなに寒いなら私の上着も貸してあげよっか?」
「それ女モノ?」
「大丈夫。誰も気にしないって、そんなの」
彼はイタズラな笑みを浮かべた。
「じゃあ、ついでにお前のネックレスと髪飾りもいい?」
「え?」
立ち鏡の前でファッションコーディネイトが始まる。
「ねね、口紅は?」
「じゃあ一番情熱的な色を頼む!」
「ええ〜!何色だろう…?」
社長が入って来た。
そしてそわそわと尋ねてくる。
「なぁ、ウチにあんな美人いたか?」
「社長、あれ高谷くんですよっ」
社長はコーヒーを吹いた。
高谷くんが出社して来るなりぼやいた。
「随分と薄着ね」
「夏だと思って失敗したよ。連日の雨で涼しくなるだろうなとは思ってたけどさ…まさかここまでとは」
「温かいコーヒーあるよ、飲む?」
「いいの?」
「もちろん」
朝オフィスで二人きり。
「コーヒー美味いな。そして胃が温まる」
「ね、そんなに寒いなら私の上着も貸してあげよっか?」
「それ女モノ?」
「大丈夫。誰も気にしないって、そんなの」
彼はイタズラな笑みを浮かべた。
「じゃあ、ついでにお前のネックレスと髪飾りもいい?」
「え?」
立ち鏡の前でファッションコーディネイトが始まる。
「ねね、口紅は?」
「じゃあ一番情熱的な色を頼む!」
「ええ〜!何色だろう…?」
社長が入って来た。
そしてそわそわと尋ねてくる。
「なぁ、ウチにあんな美人いたか?」
「社長、あれ高谷くんですよっ」
社長はコーヒーを吹いた。
その他
公開:21/08/16 14:32
更新:21/08/16 14:36
更新:21/08/16 14:36
最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。
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