再び、寂れた商店街の一角で
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目が覚めると、店の中にいた。
……この景色、見たことある。いつだっけ、昔に見た、あの商店街の夢だ。同じ夢を2度見るなんてことあるんだな。そうだ、少女がいたはずだ。
どこにいるんだろう?
……あぁいた。
また、嬉しそうに私に近づいて本を手渡してくる。
その本を見て「えっ」と思わず声をあげる。それは私が物語を書いているノートだった。確かめるようにめくり続ける。
(どうして、あなたが持ってるの?)そう問うことも叶わず、彼女は微笑んでまた、向かいのシャッターに描く。
今度は、
「またね」
……目覚めて思う。彼女は私の好奇心。純粋に物語を創りたいと思う心。
私はこれまで彼女と物語を紡いできたのだ。そして、私はそれを見つけるために、物語を創ってきたのだ。
あの子は夢で会いに来てくれる。だから、「またね」と。
――私も逢いに行くよ。
……この景色、見たことある。いつだっけ、昔に見た、あの商店街の夢だ。同じ夢を2度見るなんてことあるんだな。そうだ、少女がいたはずだ。
どこにいるんだろう?
……あぁいた。
また、嬉しそうに私に近づいて本を手渡してくる。
その本を見て「えっ」と思わず声をあげる。それは私が物語を書いているノートだった。確かめるようにめくり続ける。
(どうして、あなたが持ってるの?)そう問うことも叶わず、彼女は微笑んでまた、向かいのシャッターに描く。
今度は、
「またね」
……目覚めて思う。彼女は私の好奇心。純粋に物語を創りたいと思う心。
私はこれまで彼女と物語を紡いできたのだ。そして、私はそれを見つけるために、物語を創ってきたのだ。
あの子は夢で会いに来てくれる。だから、「またね」と。
――私も逢いに行くよ。
公開:21/08/16 12:00
更新:21/08/15 05:59
更新:21/08/15 05:59
長い物語の中の短い独白。
思い付きで書いたもの。
ここでも書いてます
note
https://note.com/umina1043/
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