猫と豚

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同じ塾に通っている片思いの女の子を夏祭りに誘う事ができた。浴衣姿の彼女は、とても綺麗だ。屋台を見ながらブラブラと歩いていた。

「あっ!射的だ!ねぇ、射的やろうよ」

彼女と二人で射的をする。弾は5発。よく狙いを定めて撃った。彼女は一つも当たらなかった。僕は2個の的を倒すことができた。

「はい。じゃあこの中から2個選んで」

箱の中には、色々な動物のキーホルダーが入っていた。

「どれがいい?」
「じゃあ猫」

彼女に猫のキーホルダーを渡した。僕もお揃いの猫のキーホルダーにしたかったが、なんだか変に意識してしまい、同じ猫を選ぶのが恥ずかしくなってしまった。結局、キラキラの豚のキーホルダーを選んでしまった。

「その豚可愛いね。豚が真珠を持ってるから、豚に真珠をイメージして作ったのかな」
「じゃあこれもいる?」
「いいのー?やったね!」

喜んでくれた。
……まあこれも結果オーライだ。
公開:21/08/14 12:35

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

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ブラウン・シュガー
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