研究所のハエ
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「あのー、博士」
若い男は、ハエと格闘中の博士にそう言った。
「えーい、うるさい!ほら。お前もこのハエ仕留めるの、手伝ってくれ」
「あ、はい!」
彼も加勢し、二人がかりでハエの駆除にまわる。
しかしハエは、二人の手の間をことごとくすり抜ける。
「はぁ、はぁ、こりゃ参るなあ。で、何が用なんじゃ?」
「えっと……。博士。とりあえず、あれを潰してからにしましょう」
男はやけに、ハエを潰すことに躍起になっていた。
「お前さん、ハエより鬱陶しいわい」
「そうですかねっ──」
パチン、と手のひらを見るがハエの姿はない。
「もう諦めなさい。で、結局用はなんじゃ」
男は、それでもハエを探そうとした。
だが見つからないため、観念して口を開く。
「実は、実験体にしていたハエが、逃げ出したんです」
博士は、目を剥いた。
ここの研究所では、瞬間移動の方法について研究しているのだ。
若い男は、ハエと格闘中の博士にそう言った。
「えーい、うるさい!ほら。お前もこのハエ仕留めるの、手伝ってくれ」
「あ、はい!」
彼も加勢し、二人がかりでハエの駆除にまわる。
しかしハエは、二人の手の間をことごとくすり抜ける。
「はぁ、はぁ、こりゃ参るなあ。で、何が用なんじゃ?」
「えっと……。博士。とりあえず、あれを潰してからにしましょう」
男はやけに、ハエを潰すことに躍起になっていた。
「お前さん、ハエより鬱陶しいわい」
「そうですかねっ──」
パチン、と手のひらを見るがハエの姿はない。
「もう諦めなさい。で、結局用はなんじゃ」
男は、それでもハエを探そうとした。
だが見つからないため、観念して口を開く。
「実は、実験体にしていたハエが、逃げ出したんです」
博士は、目を剥いた。
ここの研究所では、瞬間移動の方法について研究しているのだ。
SF
公開:21/08/15 16:44
2021年2月に、物語を考えるのが好きで始めました。
もしよければ、コメント残して頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。
追記:2021.11.14 名前を『藤崎正』(フジサキショウ)に改名しました。一応分かりずらいと思うので、旧名(セカンドオニオン)は、付け足しで残しておこうと思います。
物語.com https://monogatary.com/user_page/story/f73e9d0f-3f97-11ec-81c5-0242ac120002
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