謎の化石

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マンモスの化石、アンモナイトの化石。
僕は化石という古代の生物が生きた証を見るのが大好きだ。化石は男のロマンが詰まっている。大学生になったある日、ひとつの短期アルバイトの募集広告に目がいった。それは化石発掘のアルバイトだった。夏場の炎天下での作業なので体力的にきつい仕事にはなるが、僕の好奇心は、そんな事を天秤にかけてもやりたいという気持ちだった。早速電話をかけて面接してもらい、化石発掘のアルバイトをする事になった。仕事は至ってシンプル、掘る事だった。汗を流しながら掘り続けていると、道具が何か硬い物に当たった。そっと取り出してみると、そこには魚に足生えたような奇妙な生物の化石が出てきた。これは一体何なんだと大騒ぎになり、一つの仮説が生まれた。

「これは古代に絶滅したと言われる魚人の化石だ」

古代には魚人がいた。新たな説の誕生の驚きとそれを発見できた喜び。これこそが化石発掘のロマンだ。
公開:21/08/15 12:42

富本アキユ( 日本 )

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・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
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・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

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ブラウン・シュガー
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