しんさんとたー坊

3
1

フゥッー。屋上で景色を見ながら口にくわえた煙草を離して息を吐く。

「あっ!しんさん。またこんなところでサボッて!」
「……なんだよ、たー坊か」
「たー坊って呼び方やめてくださいよ。小さな男の子じゃあるまいし」
「俺から見りゃお前は、クソガキ同然なんだよ」
「部長がかんかんですよ」
「放っておけよ。あいつはいつも怒ってるんだ。あんまり怒りすぎると血圧上がるぞって言ってやれ」
「誰のせいで血圧上がってると思ってるんですか。部長はいつも、しんさんが暴れた後の後始末で大変なんですから。昨日だって――」

ブーブーブー!!警報音が鳴った。

「しんさん!!」
「いくぞ、たー坊!!」
「変身!!」
「変身!!」

二人の巨大変身ヒーローは、怪獣が攻めてきた街を守るために戦った。いくら気をつけても多少、街への被害は出てしまう。

「しんさん。また派手にやっちゃいましたね。部長、また怒りますよ」
公開:21/08/12 10:07

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

〇サウンドノベルゲーム版作品(無料プレイ可)

ブラウン・シュガー
https://novelchan.novelsphere.jp/38739/

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容