腹筋が笑う

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最近腹が出てきた。去年よりも明らかに太った。久しぶりに体重計に乗ってみると7キロも太っていた。これはまずい。この贅肉を落とさなければ…。よしっ、やろう。俺はダイエットを決意した。ダイエットには、やはり運動だろう。この腹をなんとかする為に腹筋運動を徹底的にやるんだ。

「28、29、30!ハァハァ……。聞こえてるか?俺の腹筋。今日からお前を徹底的にいじめてやるから覚悟しろよ!」

俺は腹筋に話しかけた。それから毎日腹筋をして一週間。

「48、49、50!ハァハァ……。どうだ?腹筋。なかなか堪えるだろう?」

そこから更に一カ月が経った。

「98、99、100!ハァハァ……。どうだ、腹筋!!きついだろ?そろそろ悲鳴をあげてるんじゃないのか?」
「アハハハハ!こんなもんかよ。もっとやってみろよ、バーカ!」

腹筋が俺を煽ってきた。
いいだろう。やってやる。
闘志を燃やせ!!燃えろ、脂肪!!
公開:21/08/09 21:12

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

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ブラウン・シュガー
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