探偵は遅れてやってきて事件を整理する。

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現場で女記者と刑事の元夫婦が揉めていると、そこへ遅れてやってきた眼鏡の男。

探偵だ。

事件の起きたバッティングセンターで現場検証がはじまる。

「一度、事件を整理しましょう」

「「お前が仕切るな!!」」

旧知の二人、声が重なる。

月明かりが残された血痕をあやしく照らす。

ことの発端はかねてより疑惑のある五年前の甲子園決勝。

9回裏2アウト6-0で優勝目前、怪物ピッチャーの失投から歯車は崩れ始めた。

「疑惑の光」「野球帽の男」客席から反射させた光で妨害行為があったとも噂されている。

優勝校へのサインの売買、意図的なエラーや三振。これらのキナ臭い噂がとある仮説を導き出す。

あの奇跡の逆転劇その真相が…。

かつて怪物の相棒にして『天才捕手』と呼ばれた探偵は眼鏡を直す。

「さあ、まもなくゲームセットです。気を引き締めて。『締まっていこうゼ!』ってヤツですね。」
ミステリー・推理
公開:21/08/07 19:12
更新:21/08/07 19:20
あの夏の記憶⑦

空津 歩( 東京在住 )

空津 歩です。

ずいぶんお留守にしてました。

ひさびさに描いていきたいです!


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