ロックだぜ
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「おお……。兄ちゃん。なんて服装だ。ロックだぜ……」
「ロックだぜ……」が口癖の音楽BARのマスターが、「岩」と書かれた俺のシャツを見てそう言った。マスターは昔、ロックバンドを組んでいたバリバリのロッカーだった。一時期はプロのアーティストを目指していたらしいが、今では音楽と酒を提供する店を経営している。店内には、マスターが若い頃に組んでいたロックバンドのメンバー達と撮った写真が貼られている。
「マスター、ウイスキー。ロックで」
「ほらよ、ロックだぜ……」
「マスター、昔、あの有名な天野さんとバンド組んでたんだろ?すげぇな」
「別に凄くねぇよ。おっと、いけねぇ」
「えっ?」
「高価な酒を入れてある棚は、いつも鍵をかけてるんだ。閉め忘れてたぜ」
「それいくらするの?」
「100万」
「高ぇえ!俺じゃ絶対手が出ないな」
「これでよしっと…。ロックだぜ……」
マスターは、鍵をかけて呟いた。
「ロックだぜ……」が口癖の音楽BARのマスターが、「岩」と書かれた俺のシャツを見てそう言った。マスターは昔、ロックバンドを組んでいたバリバリのロッカーだった。一時期はプロのアーティストを目指していたらしいが、今では音楽と酒を提供する店を経営している。店内には、マスターが若い頃に組んでいたロックバンドのメンバー達と撮った写真が貼られている。
「マスター、ウイスキー。ロックで」
「ほらよ、ロックだぜ……」
「マスター、昔、あの有名な天野さんとバンド組んでたんだろ?すげぇな」
「別に凄くねぇよ。おっと、いけねぇ」
「えっ?」
「高価な酒を入れてある棚は、いつも鍵をかけてるんだ。閉め忘れてたぜ」
「それいくらするの?」
「100万」
「高ぇえ!俺じゃ絶対手が出ないな」
「これでよしっと…。ロックだぜ……」
マスターは、鍵をかけて呟いた。
公開:21/08/05 15:37
更新:21/08/05 15:44
更新:21/08/05 15:44
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