王子様を待っている

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駅前で一人で立っている女の子がいた。俺は彼女をナンパする事にした。

「ねぇ、君一人?何してるの?待ち合わせ?」
「はい」
「誰を待ってるの?」
「王子様を待っています」
「えー!?王子様!?それ俺の事だよ。俺が君の王子様。ねぇ、今から遊びに行こうよ」
「いえ、もうすぐ来ると思うのですみません」

俺はイケメンだし、いつもならナンパ成功するのに断られた。俺よりもイケメンの男が来るんだろうか。興味本位で少し離れたところで、彼女の王子様とやらが来るのを待つことにした。10分が経った。なかなか来ない。その時だった。何やらざわついている方向を見ると、白馬に乗った男がやってきた。

「うわ、絶対あいつじゃん。王子様だ」

そして彼女の元に白馬の王子様がやってきた。

「お待たせ。この馬のアルテミスが今日は機嫌が悪くてね。さあ行こうか」

白馬の王子様は、駅前で待つ女の子を馬に乗せて走っていった。
公開:21/08/05 11:35

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
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・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

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ブラウン・シュガー
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