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男は近所を歩いていた。すると見覚えのある後ろ姿。呼び止めようとする。しかし、すんでのところで、やめる。何かが変だった。違和感がある。もう一度よく、その後ろ姿を見た。違和感の正体に気付く。あれは、自分だ。あの歩き方、仕草、何もかも自分だった。これはドッペルゲンガーだ。とっさに、見てはいけない!と思う。しかし、見たいという、欲望も同時に沸き上がってきた。とりあえず尾行する事にする。そんな男の50メートルほど後ろを同じように、歩く男がいた。その男の顔は、前を歩く男達と同じ顔をしていた。
ミステリー・推理
公開:21/08/06 16:58

ソフトサラダ( 埼玉 )

時折、頭をかすめる妄想のカケラを集めて、少しずつ短いお話を書いています。コメントは励みになります。

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