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                                兄が亡くなってから、夜中に私の部屋のドアを叩く音が聞こえるようにった。怖くてドアは開けられないが、インターホンを見ても誰もいない。寂しがり屋の兄が、きっと死後も私に会いたがっているんだと、怯えながらも複表面上はいつも通りの生活を続けていた。
しかし、ドアを叩く音は日に日に激しくなっていった。ついには、ドンドンドンドン!!ガチャガチャガチャ!!と、明らかにドアを開けて中に入ろうとするようになった。インターホンを見ても、やはり誰もいない。
恐ろしくなった私は、布団に包まった。兄が、私を連れて行こうとしているんだ。ドアを叩く音、開けようとする音は激しさを増すが、私は震えることしか出来ない。
「うるさいんだよ!!今何時だと思ってんだい!!!」
ドン、と壁を叩く隣の部屋のオバさんの叫び声が響き渡った。怖い。。
その日以来、私の部屋のドアを叩く音は聞こえなくなった。
…そうだ、兄は臆病だったな。
    しかし、ドアを叩く音は日に日に激しくなっていった。ついには、ドンドンドンドン!!ガチャガチャガチャ!!と、明らかにドアを開けて中に入ろうとするようになった。インターホンを見ても、やはり誰もいない。
恐ろしくなった私は、布団に包まった。兄が、私を連れて行こうとしているんだ。ドアを叩く音、開けようとする音は激しさを増すが、私は震えることしか出来ない。
「うるさいんだよ!!今何時だと思ってんだい!!!」
ドン、と壁を叩く隣の部屋のオバさんの叫び声が響き渡った。怖い。。
その日以来、私の部屋のドアを叩く音は聞こえなくなった。
…そうだ、兄は臆病だったな。
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      公開:21/08/08 09:00      
    2021年7月、投稿開始。
小説を読むのが好きですが、書くのも楽しそうで始めてみました。
読んでいただければ幸いです。
 
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