名も無き花の話
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白い衣を纏った雪の妖精がヒラリ、またヒラリと冬の夜空をワルツを踊るようにして地上に降りて来た。
それを目撃した私はその妖精達が全て同じ姿をしている様に見えた。
だが、よく目を凝らしてみると違う模様のドレスを着ている様だ。
「私はここへ何をしに来たの?」と妖精に尋ねた。
すると妖精たちは「世界にひとつだけの花を探しに来た」と言う。
私は「どんな名前の花なの?」とさらに尋ねた。
でも、妖精たちは「分からない。でも、とっても綺麗な花」とだけ返した。
私は「その花を手に入れてどうするの?」と妖精に尋ねた。
妖精達は「雪の女王に感謝を示すために花束を贈りたい」とエッヘンと言った表情で返した。
私はそれを聞き、そんな素晴らしい花なら私も一度でいいから見てみたいと思った。
あれから10年が過ぎた。
だが、私はまだ「名も無き花」を見つけられずにいる。
今も背中には妖精達が乗り、世界中を飛んでいる。
それを目撃した私はその妖精達が全て同じ姿をしている様に見えた。
だが、よく目を凝らしてみると違う模様のドレスを着ている様だ。
「私はここへ何をしに来たの?」と妖精に尋ねた。
すると妖精たちは「世界にひとつだけの花を探しに来た」と言う。
私は「どんな名前の花なの?」とさらに尋ねた。
でも、妖精たちは「分からない。でも、とっても綺麗な花」とだけ返した。
私は「その花を手に入れてどうするの?」と妖精に尋ねた。
妖精達は「雪の女王に感謝を示すために花束を贈りたい」とエッヘンと言った表情で返した。
私はそれを聞き、そんな素晴らしい花なら私も一度でいいから見てみたいと思った。
あれから10年が過ぎた。
だが、私はまだ「名も無き花」を見つけられずにいる。
今も背中には妖精達が乗り、世界中を飛んでいる。
公開:21/08/06 04:23
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