俺だけのスパルタ教師

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「おい!ちゃんと書けよ!もう、締切り迫ってんだ。間に合わねぇぞ!」

俺は、ひたすら書き続ける。

「なんだこれ? 文章めちゃくちゃだな。こんなんじゃ、ちっとも読めねぇ。ほら、書き直しだ」

俺は、ひたすら書き続ける。

「おまえさあ、書き直してたら、終わんねぇだろ? え? いいから先進めって。直すのは、あとでいいんだからさぁ」

俺は、ひたすら書き続けた。

書いて書いて、そしてようやく、書けた!書き終えた!

よし!いちから読み返してみよう。

「ふっ。なにこれ。小説? 何書きたかったのおまえ。はい、プロットからやり直しね。ほら、早くやれって。時間ねえんだからよ」

俺は、書いた紙を捨てた。

もう、何枚捨てたか分からない。

このあと、何枚捨てるかも分からない。

けど、何枚でも書いてやる。

おまえが口を開かなくなる、その日まで。
青春
公開:21/08/03 19:09
スランプ 書けない 書きたくない 精神不安定 あなたに贈る

藤崎正(セカンドオニオン)

2021年2月に、物語を考えるのが好きで始めました。
もしよければ、コメント残して頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。

追記:2021.11.14 名前を『藤崎正』(フジサキショウ)に改名しました。一応分かりずらいと思うので、旧名(セカンドオニオン)は、付け足しで残しておこうと思います。


物語.com https://monogatary.com/user_page/story/f73e9d0f-3f97-11ec-81c5-0242ac120002

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