今だ!花火を打て

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今日、彼女にプロポーズする。今日の為に念入りに準備をしてきた。まず何気ないデートをする。ディナーを食べに行く。その後で夜景を見に行かないかと誘い、山の頂上まで車で登っていく。夜景を楽しみながら話をして時を待つ。そして俺と結婚しようと言い終わるのが午後8時ジャスト。その瞬間、用意した打ち上げ花火が空高く打ちあがる。よし、完璧なプランだ。
予定通りディナーを食べ、夜景を見に行く事になった。
「わあ!綺麗!」
「夏美」
「ん?」
「思えば俺達、もう出会って3年だ。色々な事があった」
「うん」
「俺にとって夏美と一緒にいる時間は、とても居心地が良くてさ」
「何?突然」

8時まで残り3秒。

「夏美。…結婚しよう」

2,1。
今だ!花火を打て!
パーンッ!!

その瞬間、夏美が

「あ!!UFOだ!!」
「えっ!?どこ!?」
「あそこ!ほら!写真写真!早く!」

なんてタイミングが悪いんだ!!
公開:21/08/04 14:45

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

〇サウンドノベルゲーム版作品(無料プレイ可)

ブラウン・シュガー
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