自動酒記

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一体どうなっているんだ。これはどんなミステリー小説よりも謎が深いミステリーだ。私は小説家として小説を書いている。今日、いつものように続きを書こうとパソコンを開いたところ、不思議なことが起きたのだ。

「小説が……完成している……」

一体、どこの誰が私の書いた小説の続きを書いたのか。誰が何のために……?
謎は深まるばかりだ。しかも驚く事に私の文章の癖、考えていた展開、書こうとしていたとおりに書かれているのだ。まさか妻が……?

「昨日、私のパソコンを触ったか?」
「いいえ。触ってませんよ。あなたパソコンを触ると怒るじゃないですか」

妻ではなかった。ならば他に一体誰が私のパソコンを触るというのだ?まさか泥棒が入ってきて小説を書いてくれるなんて話、ある訳がない。
私はよく思い出してみた。

「そうか!!」

おそらく犯人は私自身だ。私は昨日、記憶がないほど酒を飲んだのだ。きっとその時に……。
公開:21/11/10 09:57

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

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ブラウン・シュガー
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