空気を読む

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空気、それは色んな気体が集まった集合体である。
常温化では無色透明なガス形状をとる。
冷たい空気は暖かい空気の方に流れる。
空気は温めると比重が軽くなり、冷やすと重くなる。
圧力を高めると空気の温度は上がり、圧力を下げると凝結し、霧状になる。
これらが空気を読むための極意である。


例えば、クラスの中に男性に振られ、重い空気を纏っている女性がいたとする。
そんな時の正しい対処は彼女よりもさらに重い空気を纏う事である。
彼女よりも不幸な人間が登場した事により彼女の纏っている空気は上方に押し上げられ、霧散する。平たく言えば、悲劇のヒロインの座が新たに現れた自分に移るのである。そうなればこっちのもの。彼女の事など誰も気にしなくなるだろう。ここで決してやってはいけない事は彼女と同調することである。
「あなたの気持ちわかるわ」なんて言ったが最後、「あなたに何が分かるのよ」と自分に帰って来るからだ。
公開:21/11/09 22:22

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