呉服屋さとべぇ、現代へ参る

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時は江戸。呉服屋を営む佐々木さとべぇは、店を閉めた休暇の日だというのに妻のお琴から漬物石を河原で拾って来てと頼まれて河原へやってきた。手頃な漬物石を探していると、さとべぇは七色に光る不思議な石を見つけて手に取った。

「おー?なんじゃー?この珍妙な石ころは。七色に輝いておるわ」

すると七色に輝く石は、強烈な光を放った。

「うわあ、なんじゃ!?眩しい!!」

さとべぇは、その光に思わず目を閉じた。次に目を開けた時、さとべぇは気が付けば現代の東京へタイムスリップしていた。見た事のない建物。見た事のない服を着た大勢の人々が行き交う街。さとべぇは、その異様な光景に目を丸くするのだった。

「な、なんじゃー!?この珍妙な光景は!?一体、ここはどこなんじゃ!?」

さとべぇは、前を歩いてくる少年、須賀宏に声をかけた。

「少年。ここは一体どこじゃ?」
「えっ?東京だよ」
「東京とな?」
SF
公開:21/11/07 16:43

富本アキユ( 日本 )

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