バカにつける薬

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幼馴染の彼女はいつも鞄の中に傷薬を入れていた。
「また怪我したの?見せて、赤チン塗ってあげる」
今の若い人には馴染みがないかもしれないが、昔は怪我をすると赤チンをという消毒液をよく使っていた。
「まったく…怪我は治ってもバカはなかなか治らないわね」
そう言ってよく彼女を困らせていたな…
困らせていたと言えば、そんな彼女のアプローチに全然気づかなかった僕。
ある日突然彼女にキスされて、それからドキドキが止まらなくなった。
「私はね、唇に鈍チンを塗っているの。どう?これで鈍感な貴方も私の好意に気付いてくれた?」
何度も頷き、僕は彼女と付き合った。
さすがにプロポーズは僕からしたよ。彼女、すっごく喜んでくれたな。
妻となった彼女は今日も僕に薬を塗ってくれる。
「ほら、パパ。娘が可愛いのは分かるけどもう仕事の時間よ。早く行きなさい」
そう言って親バカの僕にバカチンを塗っては笑顔で送り出してくれる。
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公開:21/11/09 20:43

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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