魔女のリンゴ
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昔々、あるところに毒リンゴを食べさせられた白雪姫がおりました。
彼女は毒リンゴを自分に食べさせた魔女を恨んでおりました。
なので自分も魔女になって復讐する事にしました。
「おばあさん、美味しいリンゴはいかがですか?」
「どこの誰だか知りませんが、ありがとうございます。ですが見ての通り歯が悪くて食べられないのです」
「それならばリンゴジュースはいかがですか?」
「綺麗なお嬢さん、ありがとう。ですが、ここのところ知覚過敏で甘いものを食べると歯が染みるのです。気持ちだけ受け取っておくよ」
「それならば甘味料ゼロのリンゴゼリーはいかがですか?」
「ありがとうね。でも、このゼリーは賞味期限が切れている様なので遠慮させて貰うわ」
「なんですって。あともう少しだったのに、製造元に文句言ってやる」
「どこの誰だか知りませんが、争いからは何も生まれませんよ。クレームなんて辞めておきなさい」
彼女は毒リンゴを自分に食べさせた魔女を恨んでおりました。
なので自分も魔女になって復讐する事にしました。
「おばあさん、美味しいリンゴはいかがですか?」
「どこの誰だか知りませんが、ありがとうございます。ですが見ての通り歯が悪くて食べられないのです」
「それならばリンゴジュースはいかがですか?」
「綺麗なお嬢さん、ありがとう。ですが、ここのところ知覚過敏で甘いものを食べると歯が染みるのです。気持ちだけ受け取っておくよ」
「それならば甘味料ゼロのリンゴゼリーはいかがですか?」
「ありがとうね。でも、このゼリーは賞味期限が切れている様なので遠慮させて貰うわ」
「なんですって。あともう少しだったのに、製造元に文句言ってやる」
「どこの誰だか知りませんが、争いからは何も生まれませんよ。クレームなんて辞めておきなさい」
公開:21/11/05 21:52
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