コーヒーショップへ

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 私は、本を購入した後に待ち合わせ場所へと向かった。
 待ち合わせ場所は、女子が多く通う短大の校門だと言うのに暗かった。街灯は自身の足元しか照らさず、点々としか立っていなかった。そのくらい中、自動販売機が私はここだよと言わんばかりに輝きを発している。
 そこで私はスマホを取り出し、読みかけの本を読み始めた。これからデートだというのに緊張感はなくなっている。
 11月という事もあって、少しひんやりと手が冷たくなり、時々身震いをしてしまう。
 なるべく早く来て欲しいな、頭の片隅で思いながら本を読み進める。
 時々通りがかりの人を目で追ってしまいながら、待つこと25分で彼女が来た。
 スマホを閉じ、ポケットにしまって目の前に来るのを待つ。しかし彼女をこちらを振り返る事もせず、行ってしまった。
 彼女が歩きながらスマホを開く仕草をしている。すると私のスマホが鳴った。彼女からだ。

 
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公開:21/11/03 14:59

熊白ヨイ

よろしくお願いします。

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