パサオマサオ

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「最近、夢に知らない子どもが出てくるんだよね~。」
「それパサオマサオだよ。」
「パサオマサオ?何それ?」
「えっ?パサオマサオだよ。知らないの?」
「知らないよ。初めて聞いた。教えろ。パサオマサオって何?」
「パサオマサオは夢に出てくる二人組の妖精だよ。」
「確かにいつも二人だ。あれ、パサオマサオなの?」
「そうだよ。パサオとマサオだよ。二人が夢に出て来たら何かが起きるらしいよ。」
「パサオとマサオなの?で、何かって、何?」
「そこまでは、知らないよ。」
「え~。どうしよう?」
「どうしようと言われてもね~。」
「死んだりとかしないよね?」
「そういうのじゃないらしいよ。イタズラ的な何からしいよ。」
「イタズラ?」
「そう、イタズラ。パサオマサオは子どもの妖精。だから大したことはしないよ。」
「なんだ。脅かすなよ。じゃあ、あんまり気にしなくて良いか。アハハ」
「お前って能天気でいいね。」
その他
公開:21/10/29 16:35

ソフトサラダ( 埼玉 )

時折、頭をかすめる妄想のカケラを集めて、少しずつ短いお話を書いています。コメントは励みになります。

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