僕と彼女の長すぎた距離

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「先生を愛しています」
生徒に告白された。僕は38歳独身。彼女は18歳。結婚は問題ない。社会的に問題あり。
僕も彼女が好きだ。しかしそれは口に出してはいけない想い…だから僕は逃げた。
『仕事で20年、宇宙に行く事になった』
あの時の彼女の泣き顔は今でも忘れられない…どうか彼女には幸せになって欲しい。

宇宙へと飛び立ち1週間が経った。
突如、私の乗った船が宇宙嵐に襲われ、軌道を外れる。
何とか無事に嵐を抜けるも船はボロボロ…これでは生活もままならない。
私は急きょ予定を変更し、1ヶ月で地球へと戻った。

帰還した私を迎えてくれたのは中年の女性。どこか見覚えがある人だ…
「先生、久しぶり」
そんな…まさか…
「先生が宇宙嵐に飲まれている間、こっちでは20年経ったんだ。おかげで私と先生の距離も近くなったよ。ちなみに私は独身。先生、これでも結婚は無理?」
私は覚悟を決め彼女と向き合う決意をした。
SF
公開:21/10/28 21:04

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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