刑事とプリンセス

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刑事ドラマの脚本を書いている堤さん。
執筆中に、ふと居眠りをしてしまった。

すると。夢の中に、自分が書いている作品の主人公が現れた。
「カレンダー刑事」といい、地味な風体だが、日付や出来事に関して記憶力が良い。

彼は言った。「制作、お疲れ様です。ところで、あなたの世界で、最近起こった出来事を教えてくれませんか」
妙な奴だと思ったが、「10月26日に、眞子さまと小室さんが結婚し、皇室を離れたよ」と教えた。

彼は目を丸くした。
「私の住んでいる世界は、ここと比べて時間が少し遅れています。眞子さまはまだ、学生なんですよ」
どうやら彼の世界とは、時間のズレがあるらしい。

彼は続ける。「私には、皇室関係の知人がいますので、眞子さまには、良い配偶相手を早めにあてがうよう、注進してみます」

カレンダー刑事は消え、堤さんは目が覚めた。

さて彼のいる世界では、プリンセスは幸せになれるのだろうか?
SF
公開:21/10/31 18:34
更新:21/10/31 19:04
タイムトラベル カレンダー刑事

tamaonion( 千葉 )

雑貨関連の仕事をしています。こだわりの生活雑貨、インテリア小物やおもしろステーショナリー、和めるガラクタなどが好きです。

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