ハロウィン

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チャイムが鳴り出ていくと小さなお化けがいた。隣の家に住む可愛い子供だ。
「お菓子くれないとイタズラしちゃうぞっ!!」
生憎お菓子がなかった。
「ごめん。丁度、お菓子切らしちゃってて」
そう言うと小さなお化けは、トボトボと帰っていった。ちょっと可哀想な事をしちゃったな。ハロウィンなのをすっかり忘れていた。お菓子買っておけばよかった。私はお菓子を沢山買ってきて、隣の家のチャイムを鳴らした。
「こんばんは。隣の後藤です。ハロウィンで来てくれたけどお菓子切らしちゃってて。お菓子買ってきたからどうぞ」
「わざわざ買ってきてくれたんですか?すみません」
「せっかくのハロウィンですし、楽しんでもらいたいですよね」
ドアが開いた。小さなお化けに袋いっぱいのお菓子をあげた。
「はい、どうぞ」
「ありがとう。あなたに幸運が訪れますように」
ハロウィンってこんなんだったっけ?
私は思わず吹き出してしまった。
公開:21/10/31 10:47

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

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ブラウン・シュガー
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