恋に落ちて
2
2
ただ見ているだけの存在だった。あの日までは。そう、あの日、あんな事が無ければ。ドジな僕は用水路に落ちたんだ。そうしたら君が助けてくれたんだ。君は僕を抱き抱え家に連れて行き、暖かい風呂にも入れてくれた。僕は用水路に落ちて恋にも落ちたって訳さ。君は両親を説得して僕を家に招き入れてくれた。それからはずっと僕らは一緒だ。僕はホントに幸せ者だよ。好きだよ。ワンワンワン!!
「ポチ~。そんなに舐めないの。わかったから~。ポチは可愛いね~。」
僕は思う。人間をやめて彼女の犬になって本当に良かったと。
「ポチ~。そんなに舐めないの。わかったから~。ポチは可愛いね~。」
僕は思う。人間をやめて彼女の犬になって本当に良かったと。
恋愛
公開:21/10/31 09:05
時折、頭をかすめる妄想のカケラを集めて、少しずつ短いお話を書いています。コメントは励みになります。
ログインするとコメントを投稿できます