戦う理由

2
2

スーパーヒーローは、戦う理由をずっと考えていた。

「私は、なぜ戦うのだろう。もちろん悪い奴らがいるからだ。悪い奴らが悪さをするからだ。しかしここ最近、私が悪い奴らをやっつけ続けたせいか、とても平和な日々が続いている。私はもう必要のない存在なのだろうか……」

テレビのニュースを付けた。スーパーヒーローの活躍によって悪い奴らは、町からいなくなった。平和な日々が続いているという報道だった。多くの人達がインタビューに答え、スーパーヒーローに感謝の言葉を伝えている。

「ああ……もう私の役目も終わりか。これから私は――」

その時だった。大きな地震が起きた。とんでもない揺れだった。地面は割れ、ビルは倒壊した。逃げ惑う人々。

「そうだ。私は根本的な事を忘れていた。悪をやっつけるのがスーパーヒーローではない。人々を助けるのがスーパーヒーローだ!!」

彼は立ち上がり、被災現場へと向かった。
公開:21/10/27 10:07

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

〇サウンドノベルゲーム版作品(無料プレイ可)

ブラウン・シュガー
https://novelchan.novelsphere.jp/38739/

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容