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「いいね、そのまま視線ください」
被写体の女性は艶かしい視線をカメラによこした。
が、シャッターが切られる寸前に目線を外した。
「ちょっと休憩」一旦撮影を止めた。
アシスタントが駆け寄り不思議そうに「まだ一枚も目線貰えてません」と囁く。
「何故だろう?」と私も囁く。
こんな事は初めてだ。
メイクを直されている女性に近づくと
「すみません、私無理です」と申し訳無さそうに言った。
「何が駄目なの?」
「…レンズが怖いです」
「今日下ろしたこの最新レンズが原因みたいだ」
「これ今話題の肉眼で見た世界とほぼ同じ画質で撮れるやつですよね」
「そう。ちょっとシャッター押してくれるか」
そう言い撮影箇所に立ち実際にそのレンズに目線をよこした。
「撮ります」とアシスタントはシャッターを半押しする。
オートフォーカスになったレンズは反転しギョロリとした肉眼と目が合った。
堪らずレンズから視線を外した。
被写体の女性は艶かしい視線をカメラによこした。
が、シャッターが切られる寸前に目線を外した。
「ちょっと休憩」一旦撮影を止めた。
アシスタントが駆け寄り不思議そうに「まだ一枚も目線貰えてません」と囁く。
「何故だろう?」と私も囁く。
こんな事は初めてだ。
メイクを直されている女性に近づくと
「すみません、私無理です」と申し訳無さそうに言った。
「何が駄目なの?」
「…レンズが怖いです」
「今日下ろしたこの最新レンズが原因みたいだ」
「これ今話題の肉眼で見た世界とほぼ同じ画質で撮れるやつですよね」
「そう。ちょっとシャッター押してくれるか」
そう言い撮影箇所に立ち実際にそのレンズに目線をよこした。
「撮ります」とアシスタントはシャッターを半押しする。
オートフォーカスになったレンズは反転しギョロリとした肉眼と目が合った。
堪らずレンズから視線を外した。
SF
公開:21/10/24 14:03
更新:21/10/24 14:11
更新:21/10/24 14:11
まずは自分が楽しむこと。
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