向こうから何かが来る

4
1

駅前には、多くの人が歩いている。街の人がバラバラにそれぞれの目的の為に歩いている。だがそれは、突然だった。

「きゃあああああああ」

後ろから女性の悲鳴が聞こえた。

「うわぁああああああ。逃げろー!!」

更に後ろから男性の声が聞こえた。そしてその声を皮切りに、多くの人々の悲鳴とこっちへ逃げてくる人達。
私は思わず振り返った。顔色を変えた多くの人々が必死の形相で、こっちに逃げてきているのだ。

これは、ただ事ではない。

私も思わずつられて走り出した。何が来るのか分からないけど、きっととんでもない何かが来ているのだ。

どれくらい走っただろう。大勢の人達を走って追い抜いたり、追い抜かれたりしながら体力の限界になるまで走って走って走り続けた。

何だか分からないとんでもないものから逃げた。

「い、一体何だっていうの……?」

私は振り返った。
そこにいたのは――

私は全速力で逃げた。
公開:21/10/24 08:27

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

〇サウンドノベルゲーム版作品(無料プレイ可)

ブラウン・シュガー
https://novelchan.novelsphere.jp/38739/

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容